2010年09月23日
自転車屋さんの選び方 その1
この自転車ブームでものすご~~~~~~~~~い勢いで自転車を売っている店が増えています。
良くも悪くも・・・。
その「悪くも」とはなにか?
「売りっぱなし」という一言に尽きるのではないでしょうか?
ここのお店で買ったのに売るだけ売って直してくれない。
そんな困ったことありませんか?
自転車をよく知らない「自転車を売るお店」が増えている。そんな気がするのです。
自転車は乗りものです。自分が思っている以上にスピードも出ているし、
下手をすれば死ぬこともあります。
楽しいけれど、きちんと組み立てられていなかったり、メンテナンスをしていなければ危険が伴うのは車やバイクと同じです。
車検がないからという言い訳は事故には通用しません。
自転車を売っている=自転車屋ではない。
そんな現状が私には怖く思えます。
修理ができる自転車屋さんで自転車を買う。
まず、これが大原則。
それ以外のお店ではどんな人が自転車を組んでいるのかわからないのです。
自転車は箱を開ければ出来上がっているものが入っていると思っていませんか??
違いますよ!!
どんなものでも「7分組」といって部品はだいたい付いているけれど、ハンドル、ブレーキ、車輪のテンション、変速調整、等など、ほとんどの調整は出来ていない状態で、売る人が組むのです。
いいですか?
売る人=お店の人
が、組んで完成させるのです。
ここ、「がっちりマーク」です!!(←これ、私がある勉強を教わった先生の口癖でした・・・W)
お店に到着した段ボールにはまだ組みあがっていないものが到着します。
時間をかけて調整するのです。ワイヤーの長さを調整したり、オイルをさしたり、車輪の振れ取りをしたり、あっちもこっちも調整して、必要であればシートポストをカットしたり、ブレーキの握り幅を調整したり・・・あーしたりこーしたり、乗る人の体形をイメージながら組んだりして、初めて乗れる状態になるのです。
と、言うことは、全く同じ自転車でも、お店によっては完成度が全然違うということです!!
それって恐ろしい話ではありませんか?
お店にずっと立っていると当然ながら沢山の修理車をお受けします。
買ったばかりの自転車なのに調子が悪いと持ってこられるお客様が沢山いらっしゃいます。
その中でも多いのが変速の調子が悪いというもの。
ある程度の経験や技術がないと調整は難しいんです。それに新車でも初めのうちはワイヤーが伸びやすく、早い段階で再調整が必要となります。
買った自転車屋さんは初期点検で何ヶ月後かにそういった調整やねじの増し締め等の点検をきちんと行ってくれますか?その点検をするかしないかで自転車の持ちは全然違うこと御存知ですか?
見た目では分からない自転車だからこそ自転車屋さんの大切な部分を是非知っていただきたい!!
熱い話になりましたが、自転車は決して安い買い物とは言えません。
「えいっ!」と勇気を出して買いに来て下さるかたがほとんどです。
その気持ちがわかるからこそ失敗をしてほしくないのです。
同じ自転車なら安いのが一番!なんて思っている方がいたら、それは大きな落とし穴かもしれません。
その後には買い出しで得をした以上の金額とダメージがあなたを襲うことになりかねません。
長く乗れる乗りものだからこそ長く付き合えるショップに出会うことが大切なんです。
その大切さをまた次回・・・
一気に読ませていただきました。
自転車のことをもっと知りたくなりました。
というか、今まで自転車について
何にも知らなかったことに気がつきました。
これからも色々、教えて下さいね。
続きを楽しみにしています。
何かあればすぐSOSが言えるので(ほとんど駆け込み寺)。
「だめだよ~、早く交換しなくちゃ」と怒られてます。
そういう対応がありがたいと思います。
決して安くは買えないけれど、通りがかりにあいさつできる関係であることが安心の元です。
熱い! この情熱こそいい店主の証し!
そんな思いの店主の店が近くにあったら、
私の人生の中に、燦々と輝く素晴らしい
自転車ライフが広がりそうです。
我が家の近くにも欲しいなあ~。